まだまだ寒さ厳しい毎日。
皆さんはいかがお過ごしですか?
グミちゃんが住むくすの木町は昔から雪の多いところで
今日も朝から雪が降り続いています。
でもサンタさんがくれた赤い長靴のおかげで
グミちゃんは雪の日のお出かけも苦になりません。
きっと空からサンタさんが見てくれてると信じて
目印の赤い長靴を履いて
元気いっぱい町を歩くグミちゃん。
そんなグミちゃんの今日のおてがみは?
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はいけい サンタクロースさま
サンタさん、お元気ですか?
この間のおてがみ読んでくれましたか?
今日、駅前でお馬さんを見ました。
おじさんが荷車で荷物を引かせていました。
それ見てたら、サンタさんとトナカイさんみたいやなあって
うれしくなりました。
今日見たお馬さんはちょっとおなかがふくらんでいたよ。
おじさんは、ときどき背中とおなかをさすってあげていました。
それを見て、お母さんが、
「お馬さん、おなかに赤ちゃんがいるんかもしれんなあ。」
っていうてました。
ほんとかなあ。
いつ産まれるのかなあ。
お馬さんは、おじさんが撫でてあげると、
こっくりこっくり、嬉しそうに頭を振っていました。
ありがとう、っていうてるみたいでした。
サンタさん、うちのおかあさんも
おなかに赤ちゃんがいるのです。
今は、夜店で売ってる大きい風船みたいに
プ−ッてふくらんでいます。
今月末には産まれるそうですが、
どんな赤ちゃんなのかなあ。
ときどき、おかあさんのおなかに耳をあてて
赤ちゃんとお話しています。
「もしもし、グミですけど」っていったら
「電話やないねんから」
っておかあさんに笑われました。
赤ちゃんの声は聞こえないけど
ぶくぶく、水を蹴るような音がしました。
おかあさんのおなかの中で泳いでいるのかな。
ひとりで淋しいやろな。
グミは早く遊んであげたいです。
赤ちゃんの名前、何になるんかなぁ。
私は、男の子やったら坂本九の「九」、
女の子やったら「ひばり」がいいです。
変かなぁ?
ところで、今日はグミのお誕生日です。
6才になったんやで。
春からは小学生やねんで。
記念に、おかあさんが服を作ってくれました。
赤いワンピースです。
お母さんは裁縫が得意で、
お兄ちゃんや私の服なら何でも作ってくれます。
編み物も得意で、
お兄ちゃんが着ているセーターもお母さんが編みました。

おかあさんはワンピースの前のほうに
アップリケをつけてくれました。
黄色のさくらんぼのアップリケです。
ほんとうは、さくらんぼじゃなくて、
果物の「グミ」にしてほしかったん。
だって、私の名前はグミやから。
でもお母さんが失敗してしまったのです。
「グミにしようと思ったら、さくらんぼになってしもた。
お母さん、絵が下手やからあかんわ。あはは」
だって。
「ええやん、かわいいやん。これ着とき。な?」
っていうから、グミはだまって着ることにしました。
作り直してくれたらいいのに。
お母さんのケチ!
でも、おじいちゃんもおばあちゃんも、
かわいいって言ってくれるので嬉しくなりました。
今ではこの服が大好きです。
サンタさんがくれた長靴と一緒の色やし、
ずっとずっと着ていたいと思います。
サンタさんの服も一緒の色やもんね。
グミはうれしいです。
それでは、またおてがみ書きます。
トナカイさんにもよろしくね。
昭和36年1月16日
青田グミ